フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

編成方針

ラジオ局の編成責任者の方と情報交換することがよくあります。
私としては、マーケティングの視点も加味して番組提案などをさせてもらったりするのですが、時にはがっかりすることも多いのです。
それは私の話を最後まで聞いて、「確かにそうすれば面白いとは思うのですが、編成方針がすでにありまして、コンセプト的にこの時間には合わないんです、残念ながら。」
おいおい、と思う私。
編成方針がすでにあるなら、まずそれを説明してから私の話を聞いてほしいと思うのです。
この時間帯は、10代〜20代の若者をターゲットにしていますから、そのプランは受け入れられませんと言う前に、ターゲット設定は変えられないことを先に説明すべきではないですか。
というのは、私はこの時間帯はもはや若者層をターゲットにしても食いつきが悪いだけだし、またクライアントも望んではいないことを知っているからです。
そんなところで若者ターゲットの番組をやって成功するのかどうか、私ならまずその論議から始めるでしょう。
なのに、この時間帯は若者ターゲットなので、編成方針は変わらないなんて言われても、冗談でしょうと言う気になるのです。
聴取率を上げる気、あるんですか?営業の数字をアップさせる気、あるんですか?
私は、この時間帯の潜在的聴取層はこの層で、こういう仕掛けをすれば実際のリスナーになってくれるはずだし、それをいわゆるイノベーター層にこういう形でアピールすれば、マーケテイング的にも成功するだろうと提案しているわけです。
クライアントも納得してくれるプランを提案しているわけです。
それに対して、いや、この時間帯のターゲットは決まっていて変えられないというなら、一体私に何を聞こうというのかと言いたくなるわけです。
そうなら私はこう聞き返したい。
一体、その層をターゲットにして、どれだけ売上が上がるのですか?
リスナーが増えるのですか?
いや、この時間はとりあえず、若者を対象とした番組をすることになっているのです。
もう少し、若者に向けたメッセージを送りたい、それが私達の編成方針なのです。
(それは変えられないのです。)
だったら、しばらくそういう無駄な実験を繰り返すことですね。
これ以上、私がコメントすることはありませんし。
あからさまにそうは言いませんが、心の中では「あ〜あ」という気持ちで一杯なのです。
編成方針って、いったい誰が決めているんですか?おたくの放送を何もわかっていない社長?
ま、世の中に往々にしてある事例といわれればそれまでですが。