フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

編成方針・2

コミュニティFMの方と編成方針の話をしていると、それはどうかなと思ってしまうことが時々ある。
比ゆ的にいうと、魚がいるかどうかわからないところに投網を投げ込むとでもいうか。
昨日できたばかりの水溜りに糸を垂れるというか。
大海に手漕ぎボートで挑むというか。
慣れたプロなら絶対にしない方法論を大まじめにやろうとしている感じだろうか。
それでもいい、私達はコミュニティFMなのだから、そんなプロの真似をしても仕方がないというのならそれもありかなと思う。
儲けなくてもいいんだ、コミュニティFMにはコミュニティFMのやり方がある。
そんなやり方じゃリスナーはつかないよと指摘されても、私達は地道にこのやり方をするのだという考え方もコミュニティFMならあってもいいだろう。
コミュニティFMにプロの発想を持ち込むな、どの局にも色んな事情があり、しがらみもある。
せっかく皆で頑張って放送しようとしているのに、水をさすようなことばかり言わないでほしい。
多分、プロにはプロの出番というのが、コミュニティFMにもあるのだと思う。
プロの視点からみると、ああだ、こうだ、なんて批判しているとコミュニティFMは行き詰まってしまうのかもしれない。
とにかく皆が楽しく番組を作れればそれでいいんじゃないだろうか。
編成方針なんて、いったい何の役に立つの?なんていわれかねない。
編成方針をはっきり打ち出しているラジオ局で、それが成功している局なんかどれほどあるというのだろうか。
大きな局で成功していない編成方針を、コミュニティFMに持ち込んでいったいどんなメリットがあるのか。
確かに基本的な知識を持っているかいないかで無駄な作業はぐんと減るのも事実だ。
だが、コミュニティFMって、多分そういった無駄な作業があってこそのラジオ局ではなかろうか。
プロの真似をして恥をかくよりも、アマチュア的発想で切磋琢磨するでいいではないか。
何か近頃、そう思ってしまうことが多い私である。