フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

宗教番組

はてなで宗教番組についての質問がありました。
http://q.hatena.ne.jp/1154528626
なぜラジオやテレビの宗教番組は早朝に集中して編成されているのでしょうか?


広告料金が安いからと答えている方が多いのですが、これは大きな間違いです。
一部の例外局はありますが、基本的に布教のための番組を歓迎する局はありません。
それゆえ、安い広告料金で宗教番組を受け入れるはずはないのです。
何故、早朝が多いのかというと、その時間なら局の主要なターゲット層が聞く時間ではないと判断しているからです。
つまり編成的に、その時間しか宗教番組を受け入れないのです。
もちろん、布教を目的としない場合は別です。
瀬戸内寂聴さんとか、少し前になりますが高田好胤さんの法話などは、早朝でなくとも受け付けるでしょう。
なぜなら、一般の人も好意的に受け入れるからです。
私の学生の頃は深夜にも宗教番組がありました。
KBS京都だったと思いますが、深夜から朝にかけて外人の牧師さんが英語で延々とキリストの愛を語りつづけていました。
それを少し遅れて日本語の訳をつけるのですが、その通訳の男性の声が妙におどおどしていて、不思議な時間だったのを思い出します。
英語の勉強で聞いていた人もいたのかもしれません。
有名なのが、河内桃子さんの「暗いと不平を言うよりも、進んで灯りをつけましょう」というフレーズで始まる「心のともしび」。
布教番組とも思わず、面白く聞いていた記憶があります。
今は早朝に移って続いているようですが、これなども今や深夜は若者がターゲットなので、編成の都合上早朝に移っていただいたというわけでしょう。
なお、番組の趣旨に賛同して提供していただいている場合は別です。
創価学会立正佼成会生長の家霊友会などは提供クライアントとして受け入れられているようです。
布教活動としての番組は、早朝のみというわけでしょう。
なお、クライアント(宗教団体)からしても早朝という時間は決して悪い時間ではありません。
勤行は朝つとめるのが普通でしょうし、早起きを奨励している団体も多いのです。
コミュニティFMでも、たぶん宗教番組を放送されているところはあるでしょうが、安い広告料金でも放送したいとは思っておられないのではないでしょうか。