フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオCM

少し前まで、コマーシャルは音だけで覚えられるものが多かった。
夜中、受験勉強しながら聞いたCMに「♪P!〜P!〜P!〜P!〜オールP!」があった。
眠い目をこすりながら勉強している耳に、オールPのコマーシャルは魅力的に聞こえたりした。
薬のコマーシャルは、確かに耳で聞いて覚えやすいものが多かった。
「♪クシャミ三回ルル三錠〜」
「♪血、血、血を増す、マスチゲン〜」(知りません?)
「♪和漢薬〜七ふく」
「ゴホンといえば龍角散
「ラッパのマークの正露丸」等等。
ラジオでも簡単に訴求力を持てるという作り方をしていたような気がする。
今はテレビが基本だからなのか、聞くだけではあまり耳に残らない。
映像で覚えさせようとしているからか、言葉だけでは商品をアピールできないようになっている。
音だけで、訴求力を持つものって、どれだけありますか。
「風邪ひいてまんねん〜」の改源などは、まだ覚えられそう。
でも、これは基本的なCMの構造が昔から同じだからともいえそうだ。
後、「太田胃散〜いい薬です」なども覚えやすいが、これも昔からのフレーズ。
「ファイト〜一発、リポビタンD」も同じか。
とにかく、ラジオのためのCMの絶対数は減る一方という感じがする。
ひとことで耳に残るCM、ラジオCMはそうでなければ、訴求力を持たないと私は思うのだ。
コミュニティFMで今流れているCM、どれだけ心に残るだろうか。
もしかしたら皆さんが作っているCMは、テレビ的なものに影響されてはいないだろうか。
耳だけで、一発で商品名を覚えてもらう、お店の名前を覚えてもらう、今日のサービス品を覚えてもらう、そのためのノーハウをどれだけ持っているか。
言葉の説明だけでは、耳に残らない。
ラジオは耳で覚えてもらって何ぼ、なのである。
お店の代わりにキャッチフレーズを考えてあげる。
CMソングを作ってあげる、こういう効果音を使えばお店の名前が立ちますよ〜とか。
コミュニティFMもまた、広告のプロでなければいけないと私は思う。
漫然とコマーシャルを流しているだけでは、訴求力は生まれないのは自明ではなかろうか。