フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

生放送

初めて聞くラジオ局で、もしそれが名前も知らない人の録音番組だったらまずチャンネルを変えるだろう。
無名のDJなら、まず生放送で勝負してほしい。
放送業界とつきあいが長くなると、新人の力量が一番わかるのが生放送なのだ。
ちょっとした間の使い方で、これから伸びていくかどうかが予想できる。
録音番組だと、ディレクターが間を編集している可能性があるので、判断がつきにくいのだ。
個人的力量を判断するのは、「間」なのである。
自然に間を取れる人もいるし、計算して間を作る人もいる。
自然にできる人は勝手に伸びていくのでほっておけばいい。
計算する人は、よほどディレクター側がチェックしてあげないと、間違った方向へ行きかねない。
自殺された桂枝雀師匠は、多分、この計算された間につぶされたのだろうと思う。
計算された間を日々感じていたら、神経がやられてしまうのは目に見えている。
若い頃は自然にできていたことも、探求すればするほど自分を追い込んでしまう。
芸(アート)を追及するものが自分を追い込みすぎて自爆するのは昔からよくあったことである。
皮肉なものだ。
閑話休題
で、コミュニティFMは、なるべく生放送で勝負してほしい。
録音なんか、結局二重に時間を使うだけで効率が悪い。
リスナーも生放送ならある程度寛容になってくれる。
多少の間違いがあって、DJがおたおたした方がかかえって面白かったりする。
間違ったときに、本姓が出やすいというのも真実だ。
いい人ぶっていても、パニックになったらとんでもない性根のゆがんだ奴であることが露見したりする。
とにかく生放送のわくわく感は、何者にも代えがたい貴重な体験だと私は思う。
録音を捨てよ、生で勝負だ!
そう思われませんか、皆さん。