フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

生放送・2

生放送と録音番組だとどちらが好まれるかについてはもう答が出ていると思います。
完成度が求められるものは録音、そうでない場合は生放送というのが順当ではないかと思います。
リスナーがそうだとするならば、多分クライアントも同じだと思います。
企画的に完成度が要求されていない限り、クライアントは生放送を選ぶでしょう。
録音もの(いわゆるパケもの)の挿入が必要な場合は、そのまわりを生で固めるというのがよさそうです。
さあ、みんなで一緒に聞きましょう、というスタンスでしょうか。
DJは皆さんと同じ時間を共有していますよ、そう、私はここにいますよ、というメッセージです。
外に雨が降っていたら、「雨、やみませんねえ」のひとことがDJからほしい。
暑かったら、「朝から暑いですねえ、先ほど気象台に問い合わせたら、この暑さはしばらく続くそうですよ」のひとこと。
今みんなが知りたいことを代わりに聞いてくれる、そんな喋り手なら多少下手くそでも許せるのではないでしょうか。
リスナーが興味を持てないことを勝手にしゃべるから嫌われると言う面もあるのではないでしょうか。
多少とも興味の持てること、それは今共通に起きていることへのコメントであり、そこから生まれる疑問への回答を用意してくれれば、リスナーは自然とつくような気がします。
録音番組は、このあたりの手法が使いにくい、とでもいいましょうか。
何だ、これ録音か、そう不満げに言う方を時々見かけます。
特に、深夜とか早朝とか、人が孤独な時間に聞く生放送は何故か安心感を与えたりするものです。
その時に録音番組なんか、何の役に立つんだ、そういう不満がリスナーを去らせるのではないでしょうか。
ただ衛星放送を再送信するだけのコミュニティFMへの不満、私はわかるような気がするんですよ。
音楽だけ流れていればいいという人は別ですが。
時々、生放送のような録音番組がありますね。
今何時とか、今日はこんなことがありましたね、とか言って、さも生のふりする番組です。
あれって、生じゃないということがばれると、かえって客が引いちゃうんですよね。
それなら、最初から、これは録音だけど生のようにやっています、といってくれた方が、リスナーは許してくれたりするものなのですが。
とはいえ、昔私もさんざん生のふりした録音番組をやりました。
特に深夜とか早朝に。
そんな時間まで起きてられませんからね、他にも仕事を一杯抱えていましたから。
生放送の話、しばらくまた続けてみようと思います。