フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ラジオショッピングは要らない?・6

今日は、少しまとめてみよう。
ラジオショッピングを喜んで聞いている人はそれほど多くはない。
大多数のリスナーは、多かれ少なかれ、ラジオショッピングに不快感を感じている。
そんなものラジオを使って売るな、ほしければ自分で買いに行く。
番組のスタッフも、ラジオショッピングをコーナー的にはさむのを良しとはしていない。
リスナーが引いていることがひしひしと感じられるのだ。
演出で、そのあたりをカバーしろと言われて、少しウィットなどを加味すると、ダメ出しが通販会社からあったりする。
商品を普通に宣伝すればいいのだ、知識人的な衒いは要らない、と。
評判はあまりよくないラジオショッピング、だが、それは日々売上を作り出すという皮肉な結果を呼んでいる。
あるFM局の役員の方が言っていた。
例えば、商品をジャパネットたかたのように、電気製品に限ればいいのではないか、と。
そうすればFMのリスナーからもそれほど違和感を持たれずに聞いてもらえるはず。
そうかもしれない、ただし最良の仕入れシステムを持っていれば、だが。


私は、今もラジオショッピングが嫌いである。
比較的聞いている土曜日朝の「永六輔、その新世界」(TBSラジオ)にも、ラジオショッピングがコーナーとしてある。
ウダウダいって、何かものを売りつけようとしているというイメージは消えない。
永六輔さんが、商品説明をされたりすると、ますます白けてしまったりする。
できれば、口出さないでほしい、知らん顔をしていて。


「ぼくも使っています、いいですよ。」
そんな推薦の言葉を付け加えるパーソナリティの方も多い。
心から言っているのなら、許す。
でも、処世術として、商品をほめるのなら願い下げである。
パーソナリティはラジオショッピングに口出ししてほしくない。
あなたの言葉を信じて盲目的に買ってしまう人がいるのだ。
でも、商品は保証されていますよ、と反論されるかもしれない。
いや、保証とか、その商品が便利とかいうことではなくて、そんな商売、他でやってよ、ラジオでやらないでよ・・・。
でも、そう考えたらコマーシャルというのも、どうなんだろうと思わないでもない。
民放はスポンサーあっての事業なのだ。
売上があっての事業なのだ。
要はどこでリスナーと折り合えるか、そのあたりのかけひきなんだろう。
消費者金融のコマーシャルであれ、パチンコのコマーシャルであれ、競艇のコマーシャルであれ、本当にこんなCM流していいのと思うことも多い。
ラジオショッピングもそういうものだと思ったらどうだ、なんて感じもするが、それならあんなに長々とやるなよと言いたくなるし。
6回にわたって、ラジオショッピングを取り上げてきたけど、まだまだ結論というものは出そうにない。
ただ、思った以上に皆さんの反応が大きかったのに少し驚いている。
どこも悩むことは同じということなんでしょうね。