フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMに望むもの

コミュニティFMに何を望む?と聞かれたら何と答えようか。
広域局のようなクオリティは望めない。
むしろ、広域局がやってくれないようなものがいいだろう。
先日の昭和プロ遠山会長の葬儀でお会いしたタレントの水谷ひろしさんが私にこういった。
コミュニティFMでいいから、昔一緒にやっていたような番組せえへん?」
サス番組だったが、思い切り好きなようにやった深夜番組。
他ではやらないような企画を次々にやった。
どうして他ではやらないか?
あまりにバカバカしいからだ。
でも、どうせこんな時間、聞いてやしまいと勝手に決めて毎回ワアワアやっていたわけだ。
しかし、こういうリスナーを意識しない番組の方がかえってコアな客を集めるものだ。
深夜なのに1%の聴取率
多分、深夜のファンは心さびしいのだろう、だから生き生きと好きなことをやっている我々に徒然をまぎらわしているのだろう、と。
ただし、バカバカしいものでも、リスナーの許容度を超えてはいけない。
下品にならず、かといってスノッブにもならず。
少しのウィットと、少しのペダンチック
知識の遊園地に遊ぶ楽しさを追求、してみるとか。
思い出した企画を少し。
ドライ戦争の勝組はどれ!
ビール業界がすべてドライを標榜した時代の企画。
アサヒ・スーパードライがあまりにも売れたため、キリンもサッポロもサントリーも立て続けにドライビールを出した。
で、その4種を飲み分けして、どれが一番ドライかを語った。
出演者3人で、何だかんだと批評するのだが、何しろ酒だから、途中で味なんかだんだんわからなくなる。
一応、各ビールに何らかの評価を下すのだが、正直、3人とも酔っ払ってグダグダ。
リスナーは後半は、ひたすら酔っ払いのたわ言を聞いているだけになる。
実は、ディレクターの私も出演者のひとりになり、一緒になって酔っ払うのみ。
後はミキサーとADに適当に処理しといてと頼んだだけ。
あ〜面白かったなあ〜
正直、今もこんな無茶苦茶な番組が大好きである。
だからといって、コミュニティFMの方々に勧めるつもりはないが。
でも、羽目をはずす番組って、ひとつぐらいは必要だと思いますけどね。