フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

放送局のウェブサイト・3

昨年、ある局のインターネット担当重役の方とお会いしました。
これからネットを使って、どうやって利益を上げるかという話になったのですが、ご意見を聞いていてちょっと暗い気持ちになりました。
何か古いんですね、情報が。


先日、代理店の人と話したんだが、もはや放送局のサイトなんか商売にならないと言うんだよ。
〜ハア。
1日に10万や20万ヒットしたからといって、広告媒体にはならないんだよ。100万単位、1000万単位でないと相手にできないというんだからさ、ネットで儲けるなんて簡単じゃないわけだよ。
〜ハア。
放送局だから、みんな見に来るだろう、なんて考えじゃダメなんだよ。どこの局も考え方が甘いんだ、基本的にネットをわかってないんだよな、おそらく。
〜多分、そうでしょうねえ。
要は、どうすれば100万ヒット、1000万ヒットを達成するか、問題はそこなんだよね、何かいいアイデアある?
〜ハア、放送局のポータルサイトでも作るしかないんじゃないですかねえ、需要はあると思いますが。
よその局の宣伝しろというの、そんなことできるわけないじゃないか。
〜できませんかねえ。


正直、途中からネットについて議論する気をなくしてしまいました。
いまどき、ヒットって言われても〜。
ヒットでかせぐなら、ヤフーやライブドアなどのポータルサイトをめざせばいいのであって、放送局に固執するなら、ヒットとかページビューなんて気にしてはいけないと思うのです。
放送局は今までBtoBで商売をしてきました。
商売相手は代理店を介したスポンサーだったわけで、典型的なBtoBモデルです。
ネットはBtoBでやるなら、ポータルサイトになりバナ-を販売するか、キーワード広告を考えるとかすればいいのです。
でも、もはやBtoBばかりが放送局の商売の仕方じゃないだろうと思うわけです。
ネットにBtoB構造を持ち込むよりも、BtoC構造の方が収まりがいいのではないでしょうか。
コミュニティFMもしかりです。
商売相手はスポンサーではなく、リスナー。
インターネットは、確かにリスナーを商売相手とするには有効なツールだと思うのです。
放送局の責任者は、そのあたりの頭の切り替えがぜひ必要だというのがひとまず私の意見と思ってください。