フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

A&G?

業界紙に「QR、ドワンゴとA&G領域で新事業」という記事が載った。
QR文化放送がA&Gの新事業を行うらしいのだが、さてこのA&Gとは一体何か。
アニメやゲームのコンテンツを指すらしいのだが、ま、アニメとかゲームとかのコラボも目指した事業とでも考えておきましょうか。
当面は、携帯やパソコンのためのコンテンツ供給ということらしいが、QRはデジタルラジオフォーラムでもこのA&Gのワーキング・グループを結成するようだ。
地上波デジタルラジオのコンテンツとしてA&Gを提唱しているわけだが、さてデジタルラジオの有力コンテンツとなれるだろうか。
ターゲットは、多分秋葉系のオタク族を考えていると思われるが、ラジオ的にどこまで商売になるかが鍵になるかもしれない。
ただ、アニメ系では、失敗例もある。
いわゆるPCM放送(今ではミュージックバードしか残っていないが)で、アニメ専門チャンネルがあったのだ。
TBSが角川書店と組んで、PCMジパングの1チャンネルとして放送していたのがそれ。
声優さんが出演し、アニメ系の音楽を流していたと思うが、あまり話題にならなかったような記憶がある。
どれだけ有料聴取者がおられたのか知らないが、ビジネスとしては成功しなかったらしく、PCMジパングはその後ミュージックバードに吸収されて廃局。
アニメチャンネルはバードの新しいチャンネルとしてしばらく残っていたと思うが、ふと気づくと、いつのまにか影も形もなし。
つまりアニメ系は有料ラジオでは失敗したといわれても仕方がないのだ。
問題は、文化放送さんが、TBSやTFM(ミュージックバード)の失敗をどう教訓化しているだろう。
アニメやゲームが、デジタルラジオとして即商売になるのなら、何故PCMジパングは破綻したのか。
別に私が答えをもっているわけではないが、そういった事例を知っているだけに、文化放送さん、大丈夫?と老婆心ながら言いたくなる。
それはともかく、このA&G事業、地上波デジタルの世界でどんな発展を見せるか、注目していきたいと思う、今日この頃なのだ。(!)