フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

セント・ギガ

4/8のSparkさんのコメントから、久しぶりにセント・ギガを思い出しました。
確か、91年頃のWOWOW放送開始と共に始まった衛星ラジオ放送がセント・ギガだったと思います。
つまり放送衛星を使った放送、BS放送が正式にスタートした時に開局されたわけです。
ミュージックバード等のCS-PCM放送が始まったのが、92年でした。
バード立ち上げ時、非常に参考にさせてもらった局、セント・ギガは私にとってはそんな存在でもあったわけです。
コンセプトがユニークでした。
潮の満ち引きに合わせてサウンドのトーンを変えるというものでした。
満潮時にはアップテンポ、干潮時にはイージーにという具合に。
スタジオには潮汐表が張られていました。
人間はバイオリズムの中にある。
そのバイオリズムも又潮の満ち引きと相関しているという考え方だったと思います。
それが正しいのかどうかわからないまま、元J-WAVEの横井さんという強烈なリーダーシップを持った方の下でセント・ギガは放送の海に乗り出したのです。
当時は、まさにバブルの真っ只中でした。
番組制作会社に勤めていたディレクターが次々独立していった時代です。
会社に勤めていても、給与は安い。
だが、フリーのディレクターとして放送局で働けば、年収1千万は軽く超えました。
今からはとても信じられない、フリーディレクターの黄金期だったのです。
それぐらい、巷には番組制作の仕事があり、そのための制作費もふんだんにありました。
セント・ギガの制作費も今の相場と1桁は違っていました。
ディレクターが毎月海外に出かけては、自然の音を収録してきたものでした。
実に贅沢な、ゴージャスなつくりをセント・ギガはしていたわけです。
前に、浅井慎平さんが制作した「サーフ・ブレイク・フロム・ジャマイカ」というレコードがありました。
ジャマイカの波の音だけを1時間にわたって収録したレコードだったのですが、これが当時(77年)爆発的に売れました。
癒し系サウンドの走り、とでもいいましょうか。
そういう背景があったものですから、セント・ギガの潮汐に合わせた音楽=ヒーリング・ミュージック的な受け取り方をされたのだと思います。
あまりコミュニティFMと関係ない思い出話になってしまいました。
この続きは、また明日にでも。