フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

地域誌とCFM・2

少し前の話だが、あるコミュニティFMから開局準備の手伝いを頼まれたことがある。
開局が近づくにつれて、あれもできていない、これもできていないという話になり、TFMの人を介して私にヘルプの要請があったのだ。
編成から営業からスタジオ機器から送出システムまで手付かずのところを全部チェックする羽目になり、1ヶ月間ほど大変だったことを思い出す。
その時に、面会を求めてこられたのがコミュニティ新聞の編集長の方だった。
コミュニティFMがどんな編成をされるのか、どんな情報を流されるのか、そういった取材に来られたわけだ。
私は、自分も勉強するつもりで、その方と長い間話し合った。
コミュニティ誌とCFMは広告クライアントのニーズが似ていると思い、番組と紙面のコラボレートを提案したかったのだ。
地域の情報の集め方はCFMは圧倒的に素人。
コミュニティ誌にそのあたりを教えてもらいたかったし、情報の共有もしたいと思った。
記者の共有もありで、番組のレポーターとしても出演してほしいと思ったりした。
ただ、普通の新聞と違って、コミニュティ誌の記者は同時に営業もかねている。
取材しながら、ついでに広告面も買いませんかというプロモートもしないといけない。
とても、コミュニティFMのことまで手が回らないみたいな話もしたと思う。
制作するものが営業もしないといけないのは、コミュニティFMも同じである。
オレは番組を制作していたらいいというスタッフはコミュニティFMには不要である。
自分の作った番組は自分で売る、それぐらいの気構えが必要だ。
そのあたりを是非、コミュニティFMのスタッフに教えて欲しい、その代わり放送でコミュニティ誌をとりあげるし、何なら無料でスポットを打ってもいいと思った。
ついでに紙面でもコミュニティFMを大々的に取り上げて欲しい、と。
いわゆる紙面と放送のバーターである。
私の方針は、開局準備に忙殺されているオーナーの方たちにはどうも不評だったらしく、結局バーターの話は成立しないまま、私のヘルプ期間が過ぎてしまったのは残念だった。
今のコミュニティFMで、実際こういったバーター取引を地域誌とおやりになっているところはあるのだろうか。
地域の情報を集めるのは大変な作業である。
そのあたりを共有しながら、ともにクライアントを開拓するという視点があってもいいのではと思う。
成功されているところがあれば、又メールなどでお知らせいただければ幸いである。