フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

RABJ・3

ラジオ広告費が減少傾向であることは既に自明のことである。
昨年度比99.1ということは、現場感覚では10〜20%は落ちている感じになるのではないだろうか。
だから、制作費も20%カットなどという方針が決まったりするのだろう。
昨日のNHKの報道特別番組で、放送局の売上が落ちているという言及があった。
鹿児島の南日本放送も制作費カットで、どんどん番組が貧弱になっているという話だった。
社員もかっては200人いたのに、今は150人以下とか。
売上は落ちる一方、現場ではもはやどうすることもできないという。
テレビ広告費は何とか現状を維持できているというが、現場では多分実質減というのが実態かもしれない。
ラジオ広告費が持ち直すとは、今の段階ではとても思えない。
知恵とか工夫とかの問題ではない。
一人の人間の力で何とかしようというのはもう無理なのではないか。
広告主を少しでもラジオに興味をもってもらう、それはそれで大事なことだ。
RABJは今後もラジオの魅力を具体的な数字で提示してもらいたいとは思う。
だが、広告主の主な関心は徐々にインターネットに移りつつあるのが実態ではないだろうか。
今まで当たり前のようにラジオに出向してくれたクライアント、だが、もはやラジオは優先して広告費を分配するメディアではないという印象ができつつある。
ならば、ラジオが生き残れるとするならば、インターネットとのメディアミックスをどう提案できるかにかかっているのではないかと私は思うのだ。
それについては、辛うじてポッドキャスティングとかメール会員募集などとかがあるが、あまり真剣に考えているようには思えない。
RABJには、ぜひともそのあたりのラジオ局の実績を分析してもらいたい。
ラジオでこうとりあげたら、こうなりました的な現状報告では限界がある。
ネットとラジオのメディアミックス、その視点から色々と提案してもらえればラジオ局も参考になるのではないか。
コミュニティFMも十分参考になるはずだし。