フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

憧れのDJ

ある新人DJに聞いてみた。
「憧れのDJって誰?」
「そうですね、××さんとか、〇〇さんとかですね。」
「そう、僕は小林克也さんなんかDJとしてすごいと思ったんだけどね。」
小林克也さん?」
「そう。」
「誰ですか?その方」(全員こける)


私の時代なら、DJといったら、一も二もなく糸井五郎さんであり、少し遅れて小林克也さんなんだが、それをこうもあっさりと知らんと言われたら二の句がつげない。
本格的なDJというよりも、単なるタレントさんの喋りがDJになってしまったのかもしれない。
DJという話芸、日本ではまだまだ伝統的なものにはなっていない。
確立されないまま、拡散してしまったようだ。
話芸といえば、落語であり、講談であり、朗読であり、漫才ということになるかもしれない。
漫才は、今や爆発的に若者層に広がり、話芸も至るところへ向けて膨張しているようだ。
従来のような喋くり漫才を否定する連中もいれば、M-1グランプリをとったブラック・マヨネーズのような正統派漫才として評価されるコンビもいる。
伝統の上に立つ話芸は、中心線がはっきりしているだけ新しいものでも評価はしやすい。
だが、DJとなると、何が正しいのかは判断が難しいなと思う。
判断点はただ一つ。
どれだけ、その話芸で客をつかむかだろう。
リスナーをつかんだものが勝ちなのだ。
人気者に説教する制作者(特にベテラン)がいるが、見苦しいからやめろと言いたくなる。
説教するなら数字をとってから言え。