フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ディレクター

昨日は、ひとりのディレクターに戻って、わかりにくいことを書いてしまいました。
ディレクターって、感性の世界が一番大事で、理屈などどうでもいいと思うのです。
いいものはいい、悪いものは悪い。
おかしいものはおかしい、すぱっとはまるものは実に気持ちいい。
黄金比などというものも、一義的には感性の世界です。
なぜ、それがバランスよく見えるかなどはどうでもいい。
四の五の言わずに黄金比にすれば、かっこいいのです。
このかっこよさを本能的に感じとれる能力、再構成できる能力、ディレクターが自分に課すのはまさしくそういった能力ではないかと思うのです。
マニュアルは、そのための第一歩にすぎません。
研ぎ澄ますべきは感性、それがクリエイティブな作品を生むのだと思います。
とはいえ、私もディレクターから外されてから、15年ぐらい経ちました。
今さら、私が番組を制作しようとすると、え〜!あなたがディレクター〜!などといやな顔をされてしまいます。
いくら感性はまだ磨耗していないといっても、年齢で相手にされていないといいますか。
映画の世界では80歳でもディレクター(監督)なのに、ラジオの世界は冷たいものです。
というわけで、私にはもはやディレクターの仕事は回ってきません。
多分、レギュラー的にはできないでしょう、精神的にはとても辛い仕事ですし。
現場から少し離れたところで、全体を俯瞰できるプロデューサーと言う立場にいるのが、私にはお似合いなのだと思います。