フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

補助金

自治体から補助金的なものをもらって維持しているコミュニティFMに対する批判をよく耳にします。
あんな面白くないラジオに何故私達の税金を使うのか、というように。
不必要な出費は削れ、最近の一つのパラダイムですので、そう言う気持ちもわかります。
でも、確かに今は面白くはないが、それを長く続けていればいつかは面白くなる、ともいえます。
失敗の積み重ねがあってこそ成功するのです。
だから、面白くないから即補助金をやめろというのは、近視眼的ではという気もするのです。
確かに、元々の趣意書にはばら色のコミュニティFM像が描かれていました。
こうすれば失敗しない、3年後には必ず黒字になるのだと。
だが、コミュニティFMが生まれてから既に10年以上が経過しています。
未だに普遍的なビジネスモデルは生まれていません。
つまり、どのコミュニティFMも本質的に成功してはいないということだと思います。
試行錯誤、今はまだ失敗の繰り返しの時なのだと。
どこもそれを認めないから、今のような混乱が生まれているのではないでしょうか。
だましだまし、企業を経営することはできるのです。
内部に矛盾を抱えながらも、良質な人材がスピンアウトする状況を止められなくてもコミュニティFMを維持することは可能なのです。
極端にいえば、自治体の補助金だけで放送を続けることはできるはずです。
何しろ、月々に20万円もあれば、24時間をとにかくコンテンツで埋めることは可能ではないでしょうか。
それじゃ、コミュニティFMの意味がないという人もいるでしょう。
コミュニティFMは地域の情報をきちんと伝えないといけない、と言う人もいるでしょう。
じゃあ、今、それができているのですか、地元の人がその情報に満足を得ているのですか、と問い掛けたくなります。
失敗してもかまわないという前提で、自治体が出せる額はどれだけなのか、そろそろそういう発想も必要なのではないでしょうか。
この話は明日も続きます。