フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

セレブはラジオを聞くか?

今日は軽いマーケティングの話。
セレブ層はラジオを聞くかどうか。
ラジオと言うのは庶民的というイメージがある。
ターゲットは基本的に中流層からその下あたり。
セレブ層向けの番組と言うのは最近はあまり聞いたことがない。
70年代とか80年代は、FM局はセレブ向けという感じがした。
大阪フェスティバルホールからの生中継、来日した交響楽団の文字通りライブな音がFM放送に乗って流れていた。
クラシックファン、少しセレブという印象だったと思うのだ。
当時のFM局、カタカナが多いということでハイブラウな感じもした。
FM雑誌も最初の頃は、見事にオーディオ雑誌でもあった。
バカ高いAV機器がこれでもかというほど掲載されていた。
多分、FM雑誌を買う人、ひいてはFMを聞く人が、そういった商品の購買層であったということなのだろう。
今や、FMにおいてもセレブの面影はない。
セレブがわざわざラジオを聞くとは思えない、いつのまにか時代は変わっていたというべきか。
毎月届くダイナースの月刊誌「signature」。
物の見事に高い商品が掲載されている。
ファッション系、グッズ系、海外旅行商品、食料品に保険等。
こんなの買う人がいるんだと貧乏な私は思わずため息が出てしまう。
使い道が決まっていない金をどれだけ持っているか、セレブの購買行動、そのあたりと関係しているのだと思う。
さしあたって買いたいものもないが、雑誌とか読んでいて衝動的に買ってしまう、或いはデパートの外商がやってきて、今はこれが流行ですよと商品を持ち込んだりする。
私が営業をやっている時、ブティックのクライアントの言葉に驚いたことがある。
「別にお客さんが一人も来なくても問題ないんです。店は看板にすぎません。顧客は既につかんでいるので、新商品が入れば、こちらから連絡するだけでいいんです。フリの客は賑やかしにはなりますが、売上は期待しません。」
へえ〜、来客はゼロでもいいのか〜。
大都会の一等地に店を構えているにもかかわらず、それは看板代だというクライアント。
セレブの世界は一般人の常識には理解できないものがあるんだなあと感心したことを思い出す。
コミュニティFM、さてセレブをターゲットにすることってあるのだろうか。
セレブなコミュニティFMが成立すれば、経営は相当楽だろうなと思ったりして。
でも、それってどんな放送?
う〜ん、わかんねえ〜。