フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

地域活性化

コミュニティFM地域活性化に使えますか?
そういう疑問に私はこう答えた。
地域活性化には何だって使えます。
別にコミュニティFMを作らないと地域活性化をはかれないわけではありません。
放送局というのは、認可事業ということもあるのでしょうが、存在自体がハイ・ステイタスなイメージがあるのです。
だから、放送局というだけでほとんどの人には幻想が生まれます。
オールマイティな受け取り方をされる人もおり、地域活性化の核になるのは自明みたいに思われるようです。
でも、実際は放送局自体がオールマイティであるわけではありません。
先ほどもいいましたが、地域活性化の手段はほかにもいくらでもあるのです。
図書館、公民館、市民プール、運動場、スポーツ・ジム、エトセトラ、エトセトラ。
そこに人が集い、ふれあいの中からクリエイティブなものが生まれてくる。
人が動けば動くほど場は活況化する。
この場の活況こそ、地域の活性化にほかなりません。
言い換えれば、人が動かない限り、地域活性化はないということです。
コミュニティFMができても、そこに人の動きが伴わないと活性化など望むべくもないといいますか。
スタッフが局にこもって、いつもの放送をいつものリスナーに聞かせているとしたら、地域活性化は絵に描いた餅でしょう。
結局は、人を動かすパワーを持てるかどうか。
そういう人たちを集める魅力を持てるかどうか。
リーダーシップも必要でしょう、献身的な行動も必要でしょう、無限の善意も必要かもしれません。
ハコモノを作れば地域が活性するなんてこともよく言われました。
オペラも上演できるという豪華な市民会館。
地域の情報発信の拠点となるはずだった施設。
実際は、ほとんど使われないまま維持費だけが出て行く始末。
コミュニティFMもそんな施設のひとつになりかねないのです。
作れば明日から地域が活性化するなんて夢物語であることは、もはや業界の方はおわかりになっていると思いますが。