フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ハガキの枚数

NHK第一放送を聞いていると、こんなことを言っていた。
「ハガキを54枚いただきました。ありがとうございました。」
今年を表す漢字は何かという質問への回答だった。(昨年は「愛」でしたね。)
結果は第一位が「和」、なごみとも読むし平和の和でもあるとコメントがされていた。
全部で9通寄せられていたとか。
2位は3通、後は2通以下とのこと。
「和」が選ばれたことがどうとかいう前に、たった54枚の応募でベスト3を決める姿勢が微笑ましかった。
そうか、NHKもそれぐらいしかハガキが来ないのか。
これが民放なら、54枚しか来なくとも500枚ぐらい来たことにして、適当にベスト10をでっち上げるだろうなと思ったりして。
どちらがいいかは、何とも言えないが。
コミュニティFMのスタッフもよく言っていた、ハガキが来ないと。
ファックスもメールも常連の人からしか来ない。
誰も聞いていないのだろうかと、暗い気持になるんだそうだ。


私の後輩、某コミュニティFMに出向し、記念イベントとして電話リクエストをやることにした。
電話リクエストの要領などは熟知していたから、いつもと同じように機材と人を配置した。
そして、リクエストタイムがスタート。
だが、放送で何度も繰り返し告知しているのに、電話なんかほとんどかかってこなかった。
どうして?何が間違っているの?
結局、全然盛上がらない電話リクエスト番組になったという。
そして、後輩はこう言った。
結局、誰も聞いていなかったんですね。
そう、君のいた放送局は恵まれ過ぎていたんだよ。


ハガキの話に戻る。
その恵まれていた局でも、ハガキなんかプレゼントでも用意しない限り、10枚も来なかった。
ただ、番組で紹介するだけでは満足しないリスナーがほとんどなのだと思った。
ラジオで名前を読んでもらえたことは嬉しいには違いないのだろうが、それではインセンティブが弱いのだろう。
私の時代は、ハガキを読んでくれるだけで、リクエスト曲をかけてくれるだけで何日も充実した気分になれたのに。
でも、NHKって偉いなと本当に思う。
人の善意を信じて番組を毎日作っている。
例えハガキが少なくても、愛情を持って一つ一つのハガキに接しておられる。
それに比べて民放は・・・・。
ハガキ1枚にも金がからむ民放だから仕方がないかもしれないが。