フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

構成力

ラジオで成功するコツって何ですか?
そう聞かれて私はこう答えた。
作り手の構成力があるかないかじゃないですか。


構成力、時間と空間に何をどう並べるか、そのデザイン能力と言い換えてもいいかもしれない。
コミュニティFMだと、最低限何が必要か。
まず、文章力。
台本とかフォーマットとか、ある程度の構成をまず言葉にしてあらわせないといけない。
表現力ともいえる。
そんな力がない人が、いくら面白い番組を作ろうと思ってもまわりがついて来ない。
行き当たりばったりに聞こえるような番組でも、人気番組はほとんど何らかの台本が存在する。
それがなければ、他のスタッフも自分が何をすればいいのかわからなかったり、対外的な問合せに応じる人も答えようがなかったりする。
あなたの番組、毎回ちゃんと台本作ってますか?
よく、人気タレントさんで台本なんか全く見ない、書いても読まない、なんて人がいる。
それはその人のスタイルで、ちゃんと客をつかんでいるから文句はない。
ただ、だからといって台本を作らなくていいかというとそれは違うと私は思う。
タレントが読もうと読むまいと、スタッフは台本にそって事前に打合せをし、自分達が今どこにいるかを確認しあわないといけない。
時間と空間をデザインすること、そしてその一つ一つの表現をその中にマッピングすること。
構成力というのは、多分そういうものだと思う。
何もなしにスタートし、適当に話をつなげ、いつもの言葉でお茶を濁したように終わる。
そんな繰り返しでは、リスナーはつかない。
誰かの真似をし、適当に音楽をかける、それで確かに番組は成立するが、おそらく聞いてくれる人は少ないだろう。
構成力はどうしたらつく?
そりゃ、やはり誰かにつき、初歩から番組の作り方を教わることから始めないといけないだろう。
職業的カンは、何もないところからは生まれない。
それはどこの世界でも同じことだと思う。