フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

留守番メッセージを使った番組

電話に関する思い出話をもう一つ思い出した。
深夜にトークを中心とした番組をやっていたのだが、番組が終わった後、何となくもやもやした気分がリスナーに残るのではと思って、エクストラ番組を企画した。
「では、又来週、おやすみなさい。」と、とりあえず締めの挨拶をして、「もし、心の中に寂しさが残るようでしたら、番組終了後次の番号までお電話ください。エクストラの3分間番組が聞けますよ。」とメッセージ。
特別に作った3分間のメッセージプログラムに誘導した。
使ったのは、夕方のリクエスト番組で使っていた留守番電話のメッセージ機能だった。
10回線あるので、一度に10人の方がこのエクストラ番組を聞くことができる。
実際に使ってみた。
番組終了後にエクストラ番組スタンバイ。
そして、回線につなぐ。
いきなり、電話がかかってくる。
それも全回線、あっという間にパンク。
それから、テープはずっと朝になるまで回りつづけた。
もっと聞きたい、もっと情報がほしい、そんなリスナーの気持ちが延々と留守番メッセージを求めるのだろう。
いったい何人が電話をかけてこられたのか、正確なところはわからない。
ただ、深夜に心さびしい人たちは確かにいるのだと実感した次第。
このやり方がコミュニティFMに使えるかどうかはわからない。
ただ、放送だけでは得られない、心の交流がこのエクストラ番組にあったと今も思う。
留守番電話なんて、今じゃはやらないかもしれない。
しかし、放送局に電話して、ありきたりのメッセージ(今日は業務を終了しました)しか流さないのなら、定期的でなくてもいい、エクストラな番組としてメッセージを収録するのも悪い話ではないだろう。
衛星放送の再送信以外に、地元の人のちょっとしたメッセージが電話で聞けるというのも、リスナーとの距離を縮めることになりはしないだろうか。
ま、これも単なる思いつきかもしれないので、参考になるならしてくださいとしか言えないが。