ラジオに求めるもの・4
その1が音楽、その2がコミュニケーション、その3は?
やはり一般的な情報ということになる。
災害情報というのは、確かにラジオから取るのが一番真実に近いものが得られるかもしれない。
映像は得てして、判断を誤らせることがある。
昨年の中越地震でそれを強く感じた。
東京にいて、3回強い揺れを感じた。
それも一回一回が長く、横に大きな揺れだった。
こういう時にすぐ情報を得られるのが、何と某大規模掲示板だ。
私は早速、地震情報板にアクセス。
生々しい情報が飛び交っていて、全体的な状況が大まかにわかる。
どうも、新潟方面のようだということが漠然とわかる。
テレビには、少し送れて一報が。
「津波の心配はありません」というフレーズがいつも思うのだが、白々しく感じる。
で、ラジオに切り替える。
もちろん、NHKラジオ。
他のラジオ局がニュース番組に切り替えることは考えられない。
今のところ、大きな被害は寄せられていないという。
電話したコンビニや役場からも被害は軽微という情報しかない。
テレビはその影響か、特別番組に切り替えるという雰囲気ではなかった。
ラジオだけが、地道に情報を集めているという印象だった。
こういう場合、ラジオは本当に小回りがきくと思った。
テレビは確証がなければ、中継車は出せないだろう。
ラジオは簡単な無線設備があれば、個人でも中継ができる。
(この場合、携帯電話はほとんど使えない、残念だが。)
災害に強いというのは、情報を送る方も受ける方も設備が簡便ですむということに尽きる。
先ほど、掲示板が一番早いと言ったが、これもネットのラインがストップすればアクセスもできなくなる。
テレビは何度も言うが、映像による先入観を与えやすいメディアであることを意識しておかないといけない。
しかも極めて情緒的に作られかねないメディアである。
コミュニティFMも又、そういう存在意識を日々自覚して、いざと言うときの災害報道に備えて欲しいと思う。
別にうまく放送する必要はない。
とにかく誠実に、正確に、今起きている事態を伝えるだけでいい。
ラジオは最後の砦だ。
私は極端かもしれないが、そう思ってコミュニティFMを見つめている。