フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

町おこしとコミュニティFM

村おこし、町おこしにコミュニティFMを活用しようというフレーズを散見する。
じゃ、実際にどういう風に活用すれば町おこしにつながるのかは曖昧なままだ。
放送を通じて何を実現するのか。
地元情報を活発に伝えることができる?
その情報を集める費用はどこから調達するのだろう。
人々が寄り集まって、地域の情報交換ができる?
寄り集まるためのインセンティブって何だろう。
地域の情報発信ができる?
情報発信できるだけの力量を持った喋り手は用意されているのだろうか。
つまり、こうだ。
放送局というハコ物を作っただけでは、情報発信はできないということ。
何だ、会館を作るのと同じじゃないか。
多目的スペースを作れば、毎年こういうイベントができて、会館使用料がこれだけ入ってきて、地域の活性化にもつながると、自信たっぷりに書かれている計画書をどれだけ見てきたことか。
その通りになっている会館なんか、ほとんどお目にかかれない。
作ってから、現実はそんなに甘くないことに気づく。
これが3セクだと、責任者は3年もすれば異動で代わってしまう。
新しい責任者は、経緯を知らないから何故こんな採算の合わないものを作ってしまったのかと無責任に語るが、積極的に状況を変えようとはしない。
そりゃ、そうだ。
そんな前任者の尻拭いを、何故自分がしないといけないのだと思うに違いない。
少しは運営方法を改善するだろうが、根本的な矛盾は解消されない。
根本的な矛盾?
元々の作った理由が消えてしまっている、それなのに存在する理由を語らないといけないわけだから。
町おこしのためにコミュニティFMを活用しよう。
そんなことは、今の予算とスタッフでは考えられない、だから今やそんなことは誰も考えず、どうやったらコミュニティFMが儲かるかを漠然と考えている。
それを最初に言い出した本人はどこへ消えた?
責任者探しをするのは不毛だと、どこかの幹事長が失言していたが、コミュニティFMでも気分はそんなところかもしれない。
コミュニティFMを作れば地域が発展します、災害時にも有効なツールです。
そんなことを言いながら、今日もコミュニティFMをすすめて回っている人もいる。
結果には多分責任は取らないだろう。
その時に金になりさえすればいい。
日本の企業の体質に、そんなところがまだ残っているのかもしれない。