賑わいの演出・２

ついでですから、大阪のラジオについても言及しておきます。
賑わいの演出に成功している局といえば、何といっても802でしょう。
開局時のステッカーキャンペーンは、実に目に見える形でリスナーに局名をアピールしました。
ヘビーローテーションにしても、東京のレコード会社やプロダクションの要望にうまく連動し、業界の一押しイコール802の一押しと言う形で結果を出してきました。
業界人とのつきあいあっての、ヒット曲の演出成功だったのだと思います。
ワールドビートも又、リスナーに具体的に見える演出がなされています。
お祭り放送局としては、東のニッポン放送、西の802というところが順当ではないでしょうか。
とにかく賑わいの演出に努力している局、それが802というのが私の見解です。
MBSもまた、露出に工夫をしている局だと思います。
千里の片田舎から、梅田の一等地に本社を移し、北阪急の開発とともに賑わいをましているというイメージでしょうか。
J-WAVEほどではありませんが、立地に恵まれたといえるのかもしれません。
それに比べて、湊町に本社を移したfmoは賑わいの演出に成功しているとはいえません。
文化地区の中之島を離れて、ディープな下町に移ったというイメージですが、湊町自体が中途半端な状況なので、今のところは立地のアドバンテージは得られないというところでしょうか。
道頓堀の遊歩道が目の前に伸びてくるまで、じっと我慢するしかないような気もします。
ABC、ここは微妙ですね。
というか、昔の大阪しか知らない私には、その存在を感じることは今はほとんどありません。
ホテルプラザがなくなって、どうしても賑わいは減じざるをえません。
近くまでホテル阪神などの高層ビルが近づいてきてはいますが、MBSのような開発の恩恵は受けられそうにないのでは。
それゆえの、旧阪大病院跡地への移転なのでしょうが、これも付帯施設が何かによって決まりそうです。
賑わいの街をこの周辺に作るのが可能なのか、私は少し懐疑的ではありますが。
そしてラジオ大阪。
番組制作を私のスタッフが請け負ったため、何回か行きましたが、ラジオ日本と印象は同じですね。
弁天町移転は明らかに失敗でしょう。
桜橋の時代のほうが、賑わいを演出できたと思います。
でも、今さら戻る体力もないかもしれませんね。
弁天町が賑わうなんてことは、おそらくここ10年はありえないでしょう。
FMcocolo、WTCなんて辺鄙なところにある以上、今以上のものは無理。
神戸の２局は、昔の光今いずこ、ですか。
でも、賑わいの演出は十分可能な地域なので、もう少し行政と仲良くすればいいのにと思わないでもありません。
京都は、KBSもαも古都のイメージの中で健闘しているようです。
古都の賑わいの中にあるだけで十分存在価値はあるのかもしれません。
などと思いつくままに書いてみました。皆さんのご意見など又聞かせてください。