フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

逃げ込み世代

団塊の世代を、私は「逃げ込み世代」と思うようになった。
自分達が現業である間さえもってくれればいいという考え方が目につくのだ。
会社には、あまり未来はない。
だが、自分が働いている間は何とか持ちそうだ。
だから、急激な改革はせず、今のままで波風立たせなければ、自分は何とか逃げ込めるだろう。
おかげで社内では彼等は抵抗勢力そのものになる。
外からの提言も、のらりくらりと対応する。
若い連中が何とかしなくてはいけないと焦っているのを冷ややかに見ている。
今さら、そんなことをしても無駄だよと言わんばかりに。
そのくせ、問題意識だけは共有しているふりをする。
会社のここがダメだ、あそこがダメだと文句は言う。
だが本質的に改革なんかしたくはない。
いや、元々はしたかったのだろうが、社内の状況を考えると貧乏くじを引きかねないと判断して無関心派になっていったのだろう。
私の同僚だった連中も、会社への批判精神はすばらしいのだが、実際には大したこともしないまま毎日会社に出ている。
改革なんか、今さらしようとも思わないのだとか。
そんな高邁な精神に値する会社じゃないよ、と不味そうに酒を飲む。
後は、俺の趣味の世界に生きるだけさ。
確かにこれでは若い世代はたまったものではないだろう。
小泉さんのような強烈なリーダーシップで、くさったオッサン連中を駆逐してほしいと思うのかもしれない。
逃げ込もうとする連中を追い出せ、とでもいうかのように。
放送業界に未来はあると考える、ホリエモンや三木谷氏。
だが、業界人は多分思っているはずだ。
少なくとも我々には未来がないと。
今持っている権益を彼等に侵食されるのも嫌だと。
逃げ込み世代こそ抵抗勢力なのだと、日々現場を見ている私はそう思う。
2008年が過ぎる迄は、ひょっとしたら今の状況が続くのかもしれない。
その後の世界は、私にはちょっとわからない。