フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

落差

昨日指摘した放送業界に「オジサン」が多いのに比べ、IT業界は本当に若い人が多い。
二つの世界をうろうろしている私には、とりわけ目立って仕方がない。
IT業界は、守るべきものがないのか、考え方も柔軟だし変わり身も早い。
ダメで元々、失敗してもあまり気にしているように見えない。
失うものは何もないというのが基本スタンスのようだ。
対して、放送業界。
言うならば既得権にしがみつく保守的な集団という印象が強い。
若い人もいるのだが、オジサン連中が組織をしきっていて、自由な発想が制限されているのではというのが私の感想だ。
私はどちらかというと、上司というか権力連中に反抗して好きなように仕事をしていた方だ。
私の本当の仲間は会社の外にいるという気持で番組を作ったりしていたと思う。
だから、ああだこうだと口を挟んでくる上司を相手にしなかった。
まあそういうことだから、最終的に放送局にいられなくなったのかもしれないけど。
柔軟な集団がITなら、固陋な集団が放送業界。
だから、ホリエモンとフジテレビ、三木谷氏とTBSの攻防に、そういった意識の落差を感じて仕方がないのだ。
ああ、この人たちはきっと心からわかりあえることはないなあ、とでもいうか。
サブカルチャアの違いといってもいいだろう。
M&AとかIPOという概念とは別のところで、両者には集団思考の部分が違うと思うのだ。
業界同士が融合することなど多分ないだろう。
どちらが相手を打倒するかの勝負ではないだろうか。
ニコニコして握手するような関係ではないはずだ。
さて、コミュニティFMの世界ではどうだろうか。
これが、私からすると中途半端な気がする。
固陋な放送業界集団に準拠しようとするオジサンと、チャレンジ精神、批判精神の強い若者たちがビジネスモデルの混乱の中で対峙しているというか。
どちらも確固とした答えを持たず、それでも情熱の部分で若者が少し優位に立っているようだが、実際はどうなのだろう。
オジサンがやる気をなくせば、コミュニティFMの経営はそれで終りと言う面もありそうだ。
IT業界のような柔軟性を持つコミュニティFMはまだ伸びて行きそうな気もする。
頑張れ、若者たち。