フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

音楽の力

ある広告代理店から問い合わせがあった。
80年代にエフエム東京で流れていた「FMハートピア」に関する質問。
エンディングでナレーションのバックに流れていた曲は何だったでしょうかというリスナーからの疑問だった。
多分、CMに使われていた音楽だろうと直接スポンサーに問い合わせがあり、そんな前の番組のことわからないよ、となって代理店に何とか調べろ、という話になったようだ。
私がそこそこFM番組の歴史に詳しいのではと思われて、ご存知でしたら教えてくださいと私のところに来たわけだ。
「FMハートピア」、そういえばそんな番組あったなあ、と思ったがナレーションのバックに流れていた曲なんかすぐには思い出せない。
確か、今はなき安井かずみさんの番組で、毎日放送されていた記憶が。
多分、当時はウィンダムヒルなどのニューエイジミュージック(今は死語か?)が全盛だったから、そのあたりのピアノ曲では・・。
で、色々検索してみた。
あるサイトに行き着いた。
アルバムの紹介で、「FMハートピアのエンディングテーマ
ニューエイジミュージック全盛期に放送されていた 東京FM系 AGF FMハートピアのエンディングテーマがこの"David Lanz"の演奏」などと出ていた。
へえ〜、探してみるもんだなあ。
早速連絡してあげた。
うお〜よくわかりましたね〜と返信メール。
で、そこにかかれていた感想。
「音楽の力ですねえ〜」
人には想い出の曲が確かにある。
そして、その曲が誰の何という曲だったか思い出せない時、狂おしいほどの飢餓感に襲われたりする。
ネットの時代になり、答えが確かに近づいたような気がする。
前は、その飢餓感をただ忘れることだけで解決していたなあ、と。
ラジオは日々、そんな小さな飢餓感をリスナーに与えているのだと私は思う。
そんな飢餓感を与えることができるラジオ局が、今後も生き延びるラジオ局になるのかもしれないと少し思ったりした。
ハングリーを作り出すラジオ、コミュニティFMもそうなってほしいと老婆心ながら。