フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

専門局

アメリカのラジオは御承知のように極めてセグメント化されている。
クラシック専門局、ロック専門局、オールディーズ専門局、ジャズ専門局、カントリー専門局、そして一番人気のあるといわれるトークラジオ。
それぞれに階層化されたリスナーがいるようだ。
セレブはセレブの音楽、労働者は労働者の音楽といったように。
日本は均質化した文化を持つ国と言われている。
それほど国民ひとりひとりが多様な行動様式、思考回路を持っているようには見えない。
だから、ラジオ局側からみて、あまり偏ったセグメント化はなされないようだ。
誰でもが心置きなく聞ける番組、聞ける音楽を提供する、それが放送局の使命という声も聞く。
だから一日中あるジャンルをかけ続けるコミュニティFMというのもあまり聞かない。
せいぜい、J-POPや洋楽ポップスという曖昧なカテゴリーがあるぐらいである。
クラシックばかりかけたり、レゲエばかりかけたり、ヒップホップばかりかけたりする局があってもよさそうなのだが、あまり聞かない。(渋谷FMはクラブ系が多そうだが)
偏りがないということは、下手をすると無個性放送局になりかねない。
ジャンルを特定しないで個性を出そうとするのはなかなか難しい。
簡単な差別化の一つのやり方が、オンエア曲をセグメント化することなのだが、いざやろうとすると、色々反対も出てくるだろう。
局のスタッフの好みがバラバラということもある。
だから、コミュニティFMでそれをやろうとすると、あるジャンルへのこだわりを持ったスタッフで均質化しないといけない。
すでに、放送を開始してから時間がたった局では、今さらスタッフを変えるというわけにはいかないとう声もありそうだ。
これは前に書いた、リスナー・ターゲットの問題もからむ。
局内をあるジャンルで均質化する、それがコミュニティFMの一つのやりかたと考えるのはどうだろうか。
で、それがリスナーをつかめなければ、スタッフを総入れ替えするぐらいのマネージメントをする。
受けないことをいつまでも繰り返すのではなく、どんどん変えて行く。
そういう、ドラスティックな経営方針がコミュニティFMには必要。
などと思っているのですが、実際のトップマネージメントの方の御意見はいかがなものでしょうか。