桃太郎

狭い村の中で、どうしたらいいんだろうと迷っていても仕方がない。
答えが村の中にないなら、それを外に求めるしかない。
でも、一度村の中に安住すると、外へ出たがらなくなるのが人間。
だから、答えがないのがわかっていても、村の中でああだこうだと議論する。
どこそこへ行けば、お金になるんじゃないかと聞いたけど。
ええ〜、そこ行ったことあるけど、金になんかならなかったよ〜
いつの話？
もう3年ぐらい前〜
そうか、それじゃしかたないなあ〜
こんな非生産的な会話が繰り返される村にいても、金なんかかせぐことはできない。
金になると思うんだったら、他人に意見を聞く前に自分の足で情報を求めろ。
外の世界を噂で聞くのでなく、自分の目で確かめろ。
百聞は一見にしかず、当たり前のことなのだ。
村に金がなければ、外に求めるしかない。
いつまでも補助金に頼っていたら未来などあるはずもない。
外への行き方を知らない、なんて人もいるのかもしれない。
だが、志さえあれば、誰でもが桃太郎となって、宝とともに凱旋できるのだ。
失敗することもある。
ボロボロになって帰ってくることもある。
だが、失敗しなければ、成功のチャンスはない。
外は鬼が一杯だ。
村にとどまることがどれだけ安心かはわかる。
しかし、今はそんな時代ではない。
金をかせぐには、志を持って村の外へ出て行くことだ。
忠、智、勇の仲間とともに。


ところで、これは何の話だったっけ。