フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ターゲット再考

コミュニティFMのターゲットはどの層かと聞かれると少し迷います。
FMは基本的に若者向けと思われていますので、常識的には若者を狙うという方が多いでしょうが、実際どうなのでしょうか。
J-POPとか洋楽を主にかける番組は何となく若者向けのように思われてしまうし、演歌をかけておられる局は少し年配向けに番組を作られていると思われています。
J-WAVEをそのまま再送信している局は、やはり都会に憧れる若者層ということになるでしょうか。
総じて、AMよりは少しハイブラウにというのがコンセンサスかもしれませんね。
若者向けにコミュニティFMをしたければ、J-WAVEを再送信すればいい。
なまじっか、自主制作で若者向け番組を作っても、もう一つ垢抜けない番組になってしまうような気がします。
だから、若者といっても、均一に考えるのではなく、ある性向を持った若者をターゲットにするというのが欠点が目立たなくていいのでは、と思ったりするのです。
いわゆるコアな層を狙った番組と言いましょうか。
地域向けだと、地元の特定の中学とか高校生だけを相手にするというのもいいかもしれません。
学校の行事紹介とか、名物先生の紹介とか、卒業生さんこんにちは、みたいな番組です。
他の学校の生徒が聞かないではないかと思われるかもしれませんが、面白ければ意外と聞くものです。
今度はうちの学校も取り上げてくれとか、もっと放送は公平にしてくれとか苦情が来るぐらいでちょうどいいのです。
勝手に、それでは平等ではないからと自主規制するのは、自らビジネスチャンスを逃しているのではと思うのですがいかがでしょうか。
地元の学校の修学旅行の情報とか、「ただいま、生徒はみんな元気に目的地につきました。」みたいなリアルタイムなコメントが入れば、スポンサーもちょっとは興味を持ったりしてくれるものです。
実際にそんな放送を目玉にしているコミュニティFMもあるようですし。
繰り返しますが、J-WAVEのような若者向け番組をコミュニティFMが作ろうなんてしない方がいいです。
そんなイメージだけでFMを考えていることこそが、自らの選択の余地を狭めているのではないかというのが私の感想なのです。
また、皆さんのご意見、ご指摘などをよろしく。