フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ターゲットを絞った番組

「ターゲットを絞った番組は難易度が高い」というコメントが寄せられました。
それだけコアな情報を発信しないといけないから、人的にも情報量においてもコミュニティFMでそれをやるのは大変だということなのだと思います。
なにしろ、毎日(or毎週)のことですから、コアな層が満足するような内容にコミュニティFMは対応しきれないのかもしれません。
しかも、コミュニティFMの規模だと、ターゲット・リスナーの数も限定されているので商売にもなりにくいという御指摘だと思います。
じゃあ、やっぱりコミュニティFMは「幅広い層」をターゲットにして、みなさんに喜んでもらえる番組が作れるのかというと、これもそうではないような気がします。
「ターゲットを絞らない番組は、作るのは何とかなるが、結局だれも聞こうとするインセンティブが働かない」のではないかと。
聞いてもらえる可能性は、ターゲットを絞った方が、絞らないより可能性があるのではないかということも検討してみてはいかがでしょうか。
少し視点を変えると、コミュニティFMという存在自体がターゲットを絞らないといけない構造にあるような気がします。
つまり、「ある地域に住む人たち」という限定されたターゲットです。
観光地にあるコミュニティFMだと観光客がターゲットになるということもありますね。
湘南地域のコミュニティFMが夏の季節になるとスポット需要が増えるなんて現象もあるようです。
普段の客を相手にしていたら商売にならない。
ある意志をもってそこに来る人へ、独自のサービス(情報)を提供するというコミュニティFMなら確かにその層をターゲットとするスポンサーも存在するのではないでしょうか。
「ターゲットを設定する」ということは、「番組の評価」「放送局の評価」に直結します。
設定したターゲットにリーチしなければ、番組失格なわけで、どうやったらリーチするかが番組制作者に求められてくるわけです。
やはりリーチしているか、していないかが容易にわかるものにしていないと、外からの評価(広告媒体としての価値があるかないか)も定まらないでしょう。
ターゲットを限定していると、評価がしやすい、広告代理店の人ならたぶんそういうのではないでしょうか。
地域をターゲットにするだけで、クライアントニーズが発生する場合もあります。
「渋谷FM」は、一時期そんな感じでした。
ただ、ほとんどのコミュニティFMは、地域をターゲットにしても商売にはなりにくいのではないでしょうか。
やはり地域特性以外の何か、ターゲットの絞り込みによって、評価基準を鮮明にし、クライアントニーズに対応して行くという戦略が必要なのではないでしょうか。
引き続き皆さんのコメントをお待ちしています。