フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

時間別リスナー層について・2

コミュニティFMの傾向として、午前帯、午後帯、夕方に自社制作の生放送番組が多いようです。
この時間帯は生でないといけない、身近な情報を伝える番組でないといけない、と思う人もおられるようです。
確かにリアルタイムで番組を進行させる方が、情報の新鮮さが保たれます。
言い換えれば、たいした情報でなくとも生で放送した方がリスナーがまだ許容できるわけです。
ただし、少し前の雑誌のネタとか、どこかのテレビでやっていたネタを、単純に繰り返すような番組はバカにされますから気をつけましょう。
というか、こういう指摘、県域FM局で嫌というほど聞かされたことなのです。
コミュニティFMは、基本的に地方FM局を真似しただけではと思えることが多々あります。
朝、昼、夕方、生放送、後はJFNからのネット受け。
夜とか土日に、地元のスポンサーのニーズがある時間だけ、完パケ番組を放送する。
つまりは、そういう局の出身者がコミュニティFMに流れ、編成とはこうするものだと決めてしまったものが、今のコミュニティFMの番組編成になったのかもしれません。
じゃあ、コミュニティFMにとって、本当にそんな編成で商売になるのか?
そんな問いかけをしてみてはいかがでしょうか。
スポンサーニーズはその時間帯にしかないというのなら、この編成方針は意味があるでしょう。
しかし、どうですか?
本当にそれで商売になっていますか?
午前中は主婦層、午後は主婦と自営業と車に乗っている人、夕方は帰宅した学生生徒。
そういう層をターゲットにしているという局がたくさんあります。
現に私が修業したFM局もそんな編成をしておりました。
問題は、その層をターゲットにして商売になるのか、コミュニティFMは?ということです。
一昨日も言ったことですが、スポンサー像がイメージできなければ、軽々しくターゲットはここだ!などと決めつけない方がいいのではないでしょうか。
おそらくターゲットはこのあたりだが、どこかスポンサーはついてくれるだろうか?
コミュニティFMの編成担当が考えないといけないのはそのあたりではないでしょうか。
番組を作ってからスポンサーを捜せるほどの力量とか情報とかスタッフとかおられますか?
県域局は広告代理店が代わりに色々とマーケティングをして、スポンサーを開拓してくれます。
営業マンも人数は確保されていますし、情報等も集まってきます。
コミュニティFMに一体何が準備できているでしょう。
県域局と同じ発想ではダメ。
ループするようですが、また同じ結論になってしまうようです。