フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

時間別リスナー層について

コミュニティFMの時間帯別リスナー層についての私見をのべてみたいと思います。
まず平日について。
平日の早朝、4時から6時ぐらいでしょうか。
およそ次のようなリスナーが考えられます。
1.オールナイトでラジオを聞く層
2.早朝の仕事に行く層
3.早朝に勉強しようという層、あるいは朝練にいく層
4.それらを送り出す主婦層
5.目が覚めてしまう老人層
地域的に考えると、農漁業とか自営業の方とかが多い地域では、この時間帯は意外と重要です。
どうしても、覚醒してそれ以上眠れない老人層向けにはNHKの「ラジオ深夜便」などが対応してるようです。
私の知る番組ではFM大阪が5年ほど前まで放送していた「ASA-REN5」というのがありました。
5時からスタートしていた、若者向けの番組でしたが、意外と人気でスポンサーニーズもあったと聞いています。
朝早く起きる若者層(いわゆるニッチ)をターゲットにしたわけですが、ある意味成功した番組のようです。
同じくFM大阪の6時台に「岡村孝子のレディオハイスクール」というのもありました。
日岡村孝子さんがリスナーを名指しで起こしてあげるというのが目玉でしたが、ほのぼのとした雰囲気でかなりの人気番組だったようです。
とはいえ、この時間、自社制作しているコミュニティFMは殆どないと思うので、あまり意見を書いても仕方がないかもしれませんね。
コミュニティFMが動き出すというのは7時ぐらいからでしょうか。
7時から9時ぐらいまでの時間帯のリスナーはどうでしょう。
1.出勤、通学の準備をしている層
2.それらを送り出す主婦を中心にした層
3.車に乗って移動している層
総じて、そんなに人の話をじっくり聞けるタイムではなく、短い情報を的確に伝えて欲しいとリスナーは思っていると考えます。
で、私ならこの3つの層を全部狙うような番組にはしません。
じゃ、どの層をターゲットにするか。
答えは簡単です。
スポンサーがつきそうな層を狙うのです。
どんなスポンサーかは地域地域によって異なりますが、少なくとも何らかのスポンサーをイメージできない番組作りは私はしません。
とにかく、狙いがOLならOL、中年サラリーマンなら中年サラリーマン、公務員なら公務員、農協職員なら農協職員といった具合にできるだけターゲットを絞ることをお勧めします。
皆に聞いてもらうというスタンスは悪くないのですが、それではスポンサーはつきにくいのではないでしょうか。
いや、コミュニティFMは地域の人のためにあるのだから、そういう偏った放送は相応しくないと言われたら、適当に答えておけばよいのです。
放送する側(この場合ディレクター)は、とにかく狙いを絞ること。
このあたり、釣りの極意と似ているかもしれません。
竿から仕掛けから地合いから餌まで、工夫がなければ魚はかからないのですから。
明日もこの続きを書きます。