フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

podcasting

今月からpodcastingを開始した放送局が多い。
コミュニティFMよりもpodcastingの方が未来があるのではと言う人も出てきた。
どうなのだろうか。
私は10年来のマック党なので、iTunesには全く抵抗がない。
一番慣れた音楽ソフトなのでpodcastingもさっそく試みたりしているのだが、今のところあまり習慣化したいとは思わない。
登録するほどの中味のある番組がないのだ。
言うならば、今は<わざわざ>聞いているのだ。
無理して聞こうとしているというか、こちらから相当精神的に譲歩して使っているというか。
それに応えてくれているとはとても思えない。
それが、日本のpodcastingの現状。
どういう番組なら聞くだろうか。
東京にいた時は、ストリーミングで大阪毎日放送の「ありがとう浜村淳です」をよく聞いていた。
啄木の「ふるさとの訛りなつかし停車場の・・」の心境だったのだろう。
それが大阪にしょっちゅういるようになって、今やほとんど聞くこともなくなった。
大阪の情報に飢えていたから聞いたのだと思う。
今や、その飢えがない分、聞こうとするインセンティブが働かない。
podcastingはまだまだオモチャ段階なのだと思う。
ビジネスにするには、ユーザーのニーズが把握されていないのだろう。
飢えのないところに、ツールが入り込むのはなかなか難しい。
早い話、podcastingは何のオルタナティブかが見えていないのだろう。
代わりに録音してくれるレコーダーなのか、それとも家のポストみたいなものなのか。
面白いコンテンツが増えれば、ビジネスとしての可能性も見えてくるのかもしれないが、今はそんなものが存在するのかどうかもわからない。
とはいえ、もう少しURLを探してみよう。
ひょっとしたら掘り出し物があるかもしれないから。