フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

人間力

私事になるが、私の母は老人向け新聞の広告等をボランティアで集めたりしている。
発行する度に、5〜6軒のお店から出稿をいただき、発行費をまかなっているようである。
で、お店の人から良く言われるようだ。
「うちは、貴方だから広告を出しているんだよ。」と。
人を信頼している、その人とつきあうための保険だと思えば安いものだということかもしれない。
確かに、その新聞に出稿したところで、どれだけの売上に繋がるだろうか。
だが、それに出稿することで、自分が応援したい人の立場が強くなるならそんな費用は高くないという判断がうまれるのだろう。
言うならば、人間力がそういう出稿を作り出しているということだ。
コミュニティFMだって、同じようなことがあるはずだ。
スポットを流しても、売上に繋がる可能性は低い。
だが、例えばそのスポットを売りに来た人といい関係を保てれば、それ以上のメリットがあると思うクライアントも少なくないはずだ。
要は、コミュニティFMにそんな人間力を持った人がどれだけいるかということだ。
政治の世界で「出たい人より、出したい人を」というフレーズがある。
自分から出たいと言い出す人より、皆が心からこの人を出したいと思う人に政治家になってもらいたいということだ。
放送の世界でも同じところがある。
放送に出たい、しゃべりたいという人よりも、出てほしい、しゃべってほしいという人の方が商売に結びつくのである。
あの人が出るのなら、おつきあいしましょうというクライアントもいるはず。
前にここで紹介したFMマザーシップのブログを読んでいると、きっとここは人間力で経営を維持しているのだということが実感できるような気がする。
課題はまだまだあるだろうが、まず人間力ありき、そんな風に私は思っている。