フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

FM雑誌

昔はFM専門誌が4誌もあった。
音楽の友社の「週刊FM」、共同通信社の「FMfan」、この2誌がいわゆる老舗。
70年の民放FM開局の頃にはすでにあった。
私が学生の頃は、薄っぺらい雑誌で記事もあまりなかったが、それでもよく買ったものだ。
どんな曲がかかるのか、どんな音楽が話題になっているのかを知るためだ。
情報があまりなかった頃でもあり、私達の世代はむさぼるように音楽雑誌を読んだものだった。
その後、小学館の「FMレコパル」が生まれ、ダイアモンド社から「FMステーション」が発刊された。
エアーチェックと言う言葉が盛んに使われた頃だ。
新聞には、一週間のFM局の放送番組表が掲載されていた。
何がいつどこでかかるか一目瞭然というものだった。
そういえば、そんな紙面が消えてしまったのはいつのことだったろう。
コミュニティFMができた頃、悲しいかな、雑誌や新聞の広報的援護はまるで考えられない時代になっていた。
FMも又、一つのラジオにしかず、という扱いになってしまった。
今、私は70年以後の音楽史をFM放送の視点からまとめる作業を始めている。
しかし、このFM雑誌、どこの図書館にも保管はされていないため、探すのに苦労している。
国会図書館にFMレコパルがあるらしいという情報は得たのだが、さて閲覧はできるのだろうか。
しかし、他の雑誌、どこへ消えてしまったのだろう。
渋谷のNHKにはあるのかな、一度私のスタッフに聞いてみないと。