フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ボランティア6

ある人は、コミュニティFMはニッチ産業をめざすしかないと言っていた。
既存の放送局がやっていない、コミュニティFMしかできない分野を切り開くべきだと。
昨日も言ったが、正規軍とまともにぶつかって勝てる見込みなどないのは確かだろう。
正規軍がやってこない分野、何かの理由で存在しない分野、戦える場はおそらくこの2つかもしれない。
正規軍が存在しない分野というのは、例えば北海道とか沖縄とかのコミュニティFMなどが一つの例。
やってこないというのは、地域地域を全部カバーできないから、既存局がはなから諦めている分野ということになるだろう。
言い換えるなら、既存の商業放送局にとって、そういう分野に手を出すのは結局リスキーで、わざわざ費用を投資しなくともよいと判断しているのである。
新聞で言うと全国紙と地方紙の関係であり、一般誌と専門誌の関係であり、広域新聞とコミュニティ新聞の関係ということになる。
コミュニティFMが成長する分野、それはここだという確信がどれだけコミF側にあるのかが問題になってくるだろう。
過渡的にはボランティアに頼るとしても、われわれが成長するのはこの分野であり、いつかは拡大再生産過程に入ることによって、無料のコンテンツに頼らない体制にするという見通しがあるのかどうか。
開局以来3年以上たっているのに、相変わらずボランティアに頼る以外に方策がないというのでは困るのである。
ボランティアがコミュニティFMを手伝ってくれるのは、どちらもそれで納得しているのなら問題はないが、しかし、そんなお互いに納得しあった関係がいつまでも続くだろうか。
何度もいう、学校のクラブ活動ならそれでもよい。
これも教育の一環だと公的に認識されているなら悪いことではない。
あいまいなまま、ずるずると開局時の体制が続いているだけというなら、そろそろ考え直すべき時が来ているのではないだろうか。
皆様の御意見等も又お聞かせいただきたい。