フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ボランティア5

少し視点を変えてみたい。
私が商業放送側にいるとして、ボランティアが中心になっているコミュニティFMを脅威と思うだろうか。
まず、ほとんど相手にしないだろうと思う。
確かに、県域局だって、番組の全部が全部、完璧なものとはいえないだろう。
ただ、思いっきり不可なんてものは殆どないはずだ。
優から可まで、さまざまな番組があるだろうが、どれも合格点をとれているという判断は局側にある。
面白い番組もあれば、さほど面白くない番組もあるかもしれないが、人それぞれの好みの問題もあって一概には言えないと私は思う。
だが、ボランティアによる番組はどうだろうか。
そりゃ、たまには優をとれるような番組を作るかもしれない。
だが、コンスタントに可以上をとれるかどうかは微妙ではないだろうか。
だから、コミュニティFMとスポンサーの競合などがあっても、まず負けるとは思えない。
なぜなら、「あっちは、こんなとんでもない放送をやってますよ。」と、コミュニティFMの同録の一つでも聞かせれば、相手がよほどのコネでもない限り、大丈夫である。
負けるわけがない。
いや、意地でも負けるわけにはいかないのだ。
県域局は異口同音に言うだろう。
コミュニティFMに負けるはずはない、と。
これが戦争だったら、正規軍対ボランティア(レジスタンス?)の戦いということになるのだろうか。
どこからも援助が来ない、どこからも適格な情報が来ない、精神的な後ろ立てとなる思想もない。
そんな勢力が国家に庇護された正規軍に勝てる可能性なんか1%以下だろう。
競争力のない商業放送なんか成立するだろうか。
できることは正規軍のいない、或いは来ないところで、自分達の世界を作るしかないのではないか。
ま、今回は少々誇張した形で問題提起をしてみた。
戯画的だという批判はあるかもしれないが、私の意のあるところをくんでいただければ幸いである。