フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ふと思い出したこと

もうだいぶ前になるが、あるコミュニティFMのイベント放送局の手伝いをしたことを思い出した。
予算の問題もあり、スタッフが足りない。
ミキサーとして手伝ってもらえないか、という話だった。
難しい構成じゃないし、指示した素材を出してくれればいいから簡単ですと言われた。
現場を離れて長かったし、今の機材をハンドリングできるかと不安だったが、頼まれれば嫌とも言えず、何とかなるだろうと引き受けた。
しかし、やはりミキサー卓の前に座ると、さて何をどうすればよいのかとしばらく思案投げ首。
技術の方に、ひととおり機能をレクチャーしてもらったが、実際の作業と頭の中でリンクしない。
知識と運動神経がショートカットしていないとでもいうか。
マイク2本、CDプレイヤー2台、MD1台、後は電話による入り中があるぐらいだったが、やはり久しぶりだと勘も鈍る。
2〜3時間ぐらいの番組だったが、次の作業に対応するだけで精一杯のままどんどん進行。
曲のかけ間違い数度、マイク音量のゲイン不足数度、ディレクターの指示聞き忘れ数度、早い話個人的にはぼろぼろだったが、他の人たちからは何のクレームもなし。
きっと皆さんも必死だったのだろう。
そこそこのキャリアのある私でも、やはり現場の緊張感は独特のものがある。
コミュニティFMだからといって、それは変わることはないだろう。
でも、この緊張感を重ねることによって、自分のスキルは洗練されるのだと私は思う。


ふと思い出したこと、それは現場の狂おしいほどの緊張感。
日々、コミュニティFMで仕事をされている人たちはどうだろうか。