浜松ＦＭ事情

昨日は、放送とは関係ない所用で浜松に行っていた。
浜松には２つの民間ＦＭ放送局がある。
一つは、K-MIXと呼ばれる静岡ＦＭ。
もう一つは、FM-HARoと呼ばれる浜松ＦＭである。
K-MIXは、JFN各局の中では、ピカイチに先進的な放送局で、自動選曲システムであるセレクターを英語版しかない段階で採用されたというＦＭ局。
私もミュージックバード在局時、プレゼンテーションを受けたのだが、あの段階で導入しようとされたことに敬服した次第である。
他にもテレホンボード（愛称テレボー）という集中電話応答システムを開発されたりしていて、その存在は東京でも大いに評価されている。
そのK-MIXに２年ほど前にお邪魔したとき、さかんに意識されていたのが浜松ＦＭだった。
K-MIXは静岡全域をカバーしているわけだから、浜松だけを相手にしているわけではない。
だが、浜松のサービスエリアに住む人口は100万人もあり、コミュニティFMとしても十分すぎるほどの市場である。
浜松ＦＭは、この浜松で徹底的にK-MIXをライバル視し、攻勢をかけてくるのだという。
静岡市とか掛川市とか沼津市とか熱海市とか、静岡には他にも大きな都市はある。
だが、浜松を抑えられると意外とK-MIXでも辛いようだ。
なるほど、そんなものかと思った。
コミュニティＦＭでも、浜松のバックは浜松市にヤマハ。
他にも地元の経済界がバックアップしていて、なかなかの発言力もありそうである。
やはり、エリア人口が100万人ぐらいあれば、地方都市のコミュニティFMでも勝負になるということだろう。
残念ながら、浜松のコミュニティFMには一度もお邪魔したことがないが、気になるコミュニティFMの一つである。