フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティ新聞2

泉北コミュニティのエピソードといえば、ラーメン屋の屋台の話がある。
当時は、コンビニなんかほとんどなかった頃だった。
駅周辺の店は、10時ぐらいまでにはどこも閉店。
11時ぐらいに会社から戻ってきた時は、腹が減ったら自動販売機のハンバーガーぐらいしかなかった。
唯一、開いていたのが駅前のロータリーに店を出すラーメン屋台。
御夫婦で経営されていて、味もまあまあ、おにぎりもおいしいし、ビールも安く提供されていた。
みんながとても重宝していた屋台なのに、ある時管理する自治体から、ここに店出すな、命令がなされたのだ。
公共の場を一事業体が占有してはならないというような話だった。
「私達は、ただ皆さんにラーメンを食べていただきたい、おにぎりを食べていただきたいだけです。」とお店の夫婦。
今後も営業を許して下さいという署名運動までやっていた。
これを毎号フォローしたのが、泉北コミュニティだった。
誰が迷惑しているのか、皆、お店を開けていることに感謝しているではないか。
しかし、市は一度出した命令は引っ込められないと突っぱねた。
しばらく、誌上での論争。
そう、住民はこういう情報を待っているのだ、と私は思った。
自治体から送られてくる情報ばかり掲載するのがコミニュニティ新聞の役目ではない。
住民のニーズにどれだけ答えられるかが、重要なのだ。
「泉北コミュニティ」は、いつもそれを真剣に考えていたのだと思う。
30年も前の話、他にも色々と私をファンにさせるようなことがあったと思うのだが、俄には思い出せない。
だけど、私がコミュニティFMをやるなら、そんな放送局でありたいと今も思う。
ひょっとしたら、コミュニティFMのいいお手本って、コミュニティ新聞にあったりするのではないかと、思いつきかもしれないが書いてみた次第だ。