フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティ新聞

1980年頃、私は大阪の泉北ニュータウンに住んでいた。
その時に、初めてコミュニティ新聞というのがあるのを知ったのである。
どれもフリーペーパーで、「サンケイリビング」とか「奥さま新聞」とかのメジャー系以外に「泉北コミュニティ」というのがあった。
前の2誌は、ほとんど読む気にならない、営業丸出し、ひもつき新聞というイメージが抜けなかった。(今はそんなことないと思いますが)
だが、「泉北コミュニティ」は違っていた。
正直言って面白い、便利、ためになる、次の号が待ち遠しい、そんな感想を持ったことを思い出す。
地域の情報が見事に網羅されており、これさえ読んでおけば住むのに困らないという感じだった。
どこそこの誰某さんの家に赤ちゃんが生まれたとか、こういう病気が流行っている時には、どこそこの医者に行け、とか。
例えば、花粉症に悩んでいたとしよう。
まず、何故花粉症になるかを書き、そのためにはどういう対策をすればいいかを書き、対策のための商品を買うにはどこそこへ行きなさい、医者はどこそこが専門と書くという感じだろうか。
そして、その通りにした人が、それでどう治癒したかまでフォローする。
ま、上はあくまで私の例え話なのだが、とにかく最新号を心待ちにするフリーペーパーなんてそんなにはないはずだ。
この『泉北コミュニティ』、今も発行し続けていると言う話を聞くが、あの時のクオリティはまだ保ち続けているのか、興味のあるところである。


長々と書いたが、つまりはコミュニティFMも『泉北コミュニティ』のような、クオリティを持っていてほしいというのが今日の趣旨だ。
毎日毎日の放送が待ち遠しい、リスナーにそう思ってもらえるようなクオリティが欲しいのである。
いわゆる、営業丸出しのコミュニティペーパーではなく、これさえ聞けばコミュニティのことがすべてわかる、それでいて、とても楽しみになるというようなコンテンツが望まれるのだ。
『泉北コミュニティ』に対して、どうして私がそこまで思い入れを持てるようになったのか、今ではすべてを思い出せることはできないが、20年以上たって、あのペーパーは良かったなあというイメージだけは今も消えない。
明日は、思い出すままに、あの頃のことを書いてみることにしたい。