フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

日々の進歩

評価できないディレクターの話を書く。
昨日は、やっつけ仕事を何とも思わないディレクターは好きになれないと言った。
それとも関係あるが、日々の進歩を感じられないディレクターも好きになれない。
番組を作る時、演出する時、その度ごとに何らかの教訓を得てほしいと思う。
昨日よりは今日、今日よりは明日。
日々進歩する自分を感じ取れているのだろうか。
同じことを繰り返しているだけで、自分の中には何ら積み重なって行くものがないとしたら、せっかくの自分の貴重な時間が無駄に消費されてしまうだけではないか。
毎日の自分の仕事に問題意識を持ち、どうすればそれが解決されるか、より質の高いものになるのか、客観的に自分を見つめなおす時間を何故持とうとしないのか。
少しずつでいい、昨日より前へ行こう、上へ行こう、そんな気迫を感じられるディレクターには未来があると思う。
だが、毎日が同じことの繰り返し、殆ど進歩しているように見えないのに、おれはディレクターの仕事をちゃんとやっていると信じて疑わない連中の何と多いことか。
放送現場は大量生産のための工場ではないはずだ。
毎日同じ作業を繰り返し、繰り返すことだけに熟練するディレクターにはなってほしくない。
それでもいいという放送局も多いだろう。
コミュニティFMならそれで十分という人もいるかもしれない。
だが、クリエイティブな世界に、過去の繰り返しはいらない。
日々の進歩、見える部分でも見えない部分でも、ディレクターとしての矜持、どこかにあるはずだと思うのだが。