フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

発信するメディア

コミュニティFMというと、発信するメディアという位置付けをする人が多そうだ。
地域の情報を発信したい、自らの声で、自らの考えていること感じていることを発言したい、そのためのメディアがコミュニティFMだと。
ミニコミを発行している人たちも、一時期そういう考えで始めた人が多かったような記憶がある。
つまり、コミュニティFMを作る動機と、ミニコミを発行する動機というのは、民衆レベルでは同じではなかったかと思うのだ。
で、そのミニコミだが、確かに一時期色んな地域で発行された。
しかし、長続きするのは1割あればいい方ではなかっただろうか。
金銭的にも情報的にも行き詰まる。
本人の意欲というか、テンションも発行を重ねるうちにどんどん下がって行ったようだ。
コミュニティFMも構造的には同じなのではと思わないでもない。
唯一違う点は、コミュニティFMミニコミのように簡単にはやめられないということだ。
もっと他にやり方があるはず、コミュニティFMにはもっと可能性があるはず。
迷いと逡巡を繰り返しながら、どんどんドツボにはまっていく、なんてことがなければいいが。
コミュニティFMを作ろうと言う人は、発信したい何かがある人たちなのだろう。
自らがクリエイトしたコンテンツを発信し、それが地域に何らかの形で影響力を与えるということを目指した人たちともいえる。
だが、それを受信する人たちは何を望んでいるかが問題だ。
こんな放送が聞きたいと思っている人たちに、ストレートに刺さるようなメディアであったかどうかかも問題だ。
ユーザーのニーズとどうコミュニティFMは対応しているのか。
発信側の自己満足に終わってしまえば、衰退するのは必然と言えるのではないだろうか。