フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ターゲット

コミュニティFMのターゲットというと、ファミリー層ということになるのだろうか。
朝は、出勤するお父さん、学校へ行く子供達。
午前と午後帯は、主婦とか会社のOLとか女子職員。
夕方からは帰宅した学生・生徒。
そのまま深夜まで、というところか。
県域FMなどは、まさにこのパターンで番組編成をしている。
コミュニティFMも、タイムテーブルを見させてもらうと、ほとんどコンセプトは同じだ。
これで、県域FMと対抗できるのだろうか。
どうせ、県域のようには番組やスポットが売れないのなら、もっとトンガッテみたらどうなのだろう。
朝から晩まで、クラシックばかりとか、レゲエばかりとか、浪曲ばかり、演歌ばかりというふうに。
それでは、各時間のニーズに合わないと思うかもしれないが、色々番組を作っていると、金もかかれば人でもかかる。
一つのものしか作らないけれど、これがなかなかいける、みたいな感じはどうだろう。
昔で言うと、純喫茶みたいな放送局。
コーヒーしかないが、気分よくすごせる空間を演出するとか。
一つのことをコツコツとやれば、いくらコミュニティFMでもそのうちプロフェッショナルなテイストを持ち得るようになるかもしれない。
そういえば、私も放送局に入った時に上司から言われたことがある。
時間があまったら、一つのジャンルの曲をずっと聞いていろ。
幸い、レコード室には資料とともに音源はいくらでもある。
1年間ぐらい毎日聞いていたら、そのジャンルの評論ぐらい誰でもできるようになるはず。
音楽の権威などと言ってふんぞり返っている連中も、元々やっていたのはそれぐらいのことだ。
そう言われて、私は毎日何故かパンクばかり聞いていた。
別に権威になったわけではないが、知らぬ間に自分の居場所を見つけたというのが実感である。
ワンアンドオンリー、やはり基本はこのフレーズということになるのだろう。