フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

放送局という神話

商売にはビジネスモデルというのが当然ながら必要だ。
10年ほど前は一軒もなかった携帯電話ショップが、今やどの商店街にも雨後のタケノコのように生まれた。
携帯電話のビジネスモデルというのは、確かにユニークな、従来のビジネスモデルを超えるものであったことは否定できない。
商店街の他の商売でもそうだ。
八百屋さんには八百屋さんのビジネスモデル、魚屋さんにも、果物屋さんにも、スーパーもコンビニもみんな何らかのビジネスモデルがある。
衰退するビジネスモデルもあれば、新規に生まれるビジネスモデルも。
成功しそうなモデルには、次々と新規参入者があらわれるものだ。
ところで、コミュニティFMにはどんなビジネスモデルがあるというのか。
何ゆえに、できれば参入したい、金を出したいと言う人が出てくるのか。
一言でいって、放送局を作ることがビジネスモデルなのだろう。
作ることが目的化される。
放送局に、成功するビジネスモデルが内蔵されていると勝手に思ってしまう。
いわゆる、放送局という神話がまだ生きているということなのだろう。
だが、コミュニティFMはそれを作ったときから、作ったもの達を落胆させてしまうようだ。
苦労はいとわない、全力をあげて番組制作にとりくむ、という制作者の気持ちは尊い
しかし、それ以前に、コミュニティFMにビジネスモデルは内蔵されていないのだ。
順番が逆なのではないだろうか。
先にすることはビジネスモデルを作ること、その後に個々のスタッフの努力が来るべきなのではないだろうか。
何度もいうが、どこのコミュニティFMにも適用できるビジネスモデルはどうもなさそうだ。
だから、一概にそれを語ることはできない。
絶対に成功するとも言えないし、やっても無駄ともいえない。
中途半端で恐縮だが、そういうところが10年間ほどコミュニティFMを見てきた私の結論なのだ。