経費削減の後に

どこのコミュニティＦＭも、経費削減の嵐だと聞く。
制作費の削減、人件費の削減、交通費の削減、新聞や雑誌の講読の中止。
局によって色々あるだろう。
収入がこれだけしかないのだ、支出を減らす以外にどんな方法がある。
だったら、収入を上げるよう、皆でもっと努力しようなんて軽く言う人もいるが、それができるのなら誰も苦労しない。
ビジネスモデルが破綻しているのに、基本的な方針を変えないで何ができるというのだろう。


方針を変えないなら、支出を減らすしかない。
放送局なんか儲からないからやめてしまうというのも一つの方法だが、経営陣はなかなかそんな判断も下せないようだ。
スタッフは皆思うだろう。
経費削減はしかたがない、自分たちにできることは何でもしよう。
でも、その経費削減の後にどんなグランドデザインを会社は描いているのか。
こういうのはデフレスパイラルというのではないのか。
縮小していく下方ベクトルを、上方ベクトルに変えていく方法が用意されているのか。
痛みに耐えろというなら、耐えることもやぶさかではない。
だが、その後に来る世界を、貴方は本当に用意できているのか。


いつのまにか、小泉首相とか出エジプトのモーセみたいな話になった。
でも、この話、コミFだけでなく、他の放送局も同じ問題をかかえてはいるのだが。