制作費削減

私が少しだけ手伝っているコミュニティFMがある。
言いにくいことですがと担当者の連絡があり、制作費のカットをお願いできないかとのこと。
そこはいわゆる第三セクターで、売上の半分が市の広報予算。
それが削られるから、制作費も削減せざるをえないらしい。
毎年、毎年、編成責任者は制作費の削減のお願いばかりをしていると自嘲気味。
本当にコミュニティFMはもうからないと実感しているようだ。
しかしねえ、どれだけ営業努力してきたのかも疑問なんだよなあ。
広報予算が保証されていたから、それに胡座をかいていただけじゃないのだろうか。
ぼくらがスポンサーに行っても、会ってくれないんですよねえ、なんてぼやいていた営業マンもいた。
そりゃ、何のアイデアもなく、お金くださいしか言わない営業マンなんか相手にできないだろう、スポンサーからすると。
どんな企画を持っていったの？と聞いても、中味のあるような返事は返って来ない。
ただ、コミュニティFMだと相手にされなかったという、屈辱体験しか彼は語らない。
そりゃ、営業だったら最初は相手にされないのは当たり前ではないか。
確かに、大きな放送局だったら、何のアイデアも持たずに訪問しても相手にしてくれるスポンサーはあるだろう。
しかし、コミュニティFMが何のアイデアも持たずに相手にしてもらおうなんて、話にならないと思わないか。
当たり前の苦労もしないで、被害者意識ばかりが前面に出る営業マンなんて営業マンじゃないだろう。
文句を言う前に、することは一杯あるはずなんだけどなあ。