フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

コミュニティFMのスポンサー

私の実家のそばに、そこそこ歴史のあるコミュニティFMがある。
まあまあ、良くやっている方だなと思っているのだが、実際にそこで番組を作っている人の話を聞くと、実にいい加減で許せないらしい。
理想を言えばキリがないと思うのだが、さすがに都会の放送局ともなると、作り手側の態度も重要になってくるようだ。
局側に危機感が弱いのには理由がある。
今の体制で、何とか維持できているからだ。
元々出資した企業が、ずっと協賛金を出してくれているし、自治体も広報費名目である程度出稿がある。
後は、近くの商店主(飲み屋から衣料から携帯電話屋等々)をスポンサーに取り込んでいけば、まあまあカッコはついているらしい。
ずっとそこで働いている人の不満は唯一、何の進歩もない、ということにつきるようだ。
俺達はこれでいいのだ、今うまく行っているのだから、それ以上無理するのはやめよう。
だから、新しい試みなど何もしようとはしない。
斬新なアイデアが出ても、それを採用する雰囲気はまるでない。
新規のスポンサーを無理して開拓しなくても、向こうから出稿したいと言って来るのを待っていましょう。
それの方が、結局効率がいいのです。


何か、「待ちぼうけ」の歌、そのものだ。
そこに生まれるのは、局内の怠惰な雰囲気だけではないか。
頑張って、今以上の金を稼ぎ、皆で豊かな生活をしよう、そんな気持ちは経営者にないのだろうか。
今でもよくやっているで済ませてしまう経営者に、コミュニティFMの発展はありえない。