フロムさんの大きなお世話~コミュニティFM編

コミュニティFMについてラジオプロデューサー、フロムさんが色々語っています。

ハコモノ行政とコミュニティFM

コミュニティFMで一番多いのは三セクが経営している局だ。
災害時の地域情報を伝えるには、コミュニティFMが一番効率がいいとか言って、行政主導の局が次々にできた。
郵政省(現総務省)が、コミュニティFMを作る条件に、地方自治体との交渉を義務付けていたという事情もあったのだろう。
私も、自治体から頼まれ、報告書等を作ったりしたが、正直、こんな行政側の対応の仕方では経営は無理ではないかと何度も思った。
市長の業績にしたいのは勝手だが、作ればこれだけの売上げがあって、住民も喜んで聞くなんて絵空事をよく言えたものだ。
議会を通す為には、嘘でもバラ色の世界を描かないといけないのかもしれないが、そんなことしているから不良資産ばかり増えてしまうのだ、行政は。
コミュニティFMハコモノと言われる、多目的ホールとか、美術館、博物館と同じだ。
コンテンツもなしに、豪華な設備ばかり作って、オープニングのセレモニーでマスコミ受けすればそれでいいと言わんばかりの体たらく。
一流の設備を備えた会館を作っても、一流のコンテンツなんか向こうからやってきませんよ、当たり前だけど。
プロ仕様の放送設備を用意していても、放送のプロフェッショナルの本物はやってこない。
偽者の放送マンに良いようにされて、どうしてうまく行かないんだとぼやいているコミュニティFMの何と多いことか。
発想変えないと船は沈むのみ。
煙りがかすかに残るだけでは、余りにも情けなくはないだろうか。